どうも、警察上層部は大体忖度していると思っているオムそばです。
GBW二日目は、約5ヶ月ぶりのもしテス。完結編です。
第一弾、第二弾を読んでいる方にはくどいかもしれませんが、事の発端を簡単に説明すると、ソフトウェアテスト293の鉄則の中に、テストで推理力が必要って書いてあったので、じゃあ名探偵とかは最強のテスターなんじゃね?と思い立って、検証してみようって記事を書きたくなったわけです。
今回は名探偵ではなく、名刑事ですが、まぁ同じということで。
以上、説明終わり、本題に入ります。
■もしも杉下右京がテストエンジニアだったら
今回検証するのは、どんな役を演じていても杉下右京にしか見えない水谷豊さん演じる杉下右京。
警察組織の窓際部署「特命係」に所属する彼と、彼を取り巻く環境が全て、テストの世界に置き換わった場合、どうなるだろうか?
■背景設定
大手開発会社に務める杉下右京は、品質保証部の陸の孤島、通称"特命係”に所属し、日々テスト実行を行っていた。
特命係には、ワンクリックで終わるような単純なテストケースしか降りてこない。品質保証部の内村部長からの指示で、必要最低限の仕事しか特命係には与えられない。また、不具合を見つけた場合も、正規のテスト部隊(一課)に大抵ボールを奪い取られてしまい、中々成果をあげられないでいた。
そんなある日、特命係に、新たに配属される男がいた。男の名は亀山薫。元一課の人間だったが、致命的な不具合を見逃してしまい、島流しにあうはめに。そんな亀山を筆頭に、杉下が相棒達と手を組み、様々なテストの課題へ挑んでいくドラマである。
■主要人物紹介
- 杉下 右京
「すみませんねぇ、細かいところまで気になってしまうのが、僕の悪い癖」
いわずと知れた主人公。鋭敏な頭脳に加え、天才的な推理力・観察眼を持つ。開発設計書の気になる箇所や、テスト対象のわずかな違和感から、誰も見つけられなかった不具合や問題・課題を明確にする。
しかし、品質に対する妥協のない考えから、開発及びテスト部隊からは疎まれている。 - 亀山 薫
一代目相棒。致命的な不具合の見逃しから、特命係に配属されることに。 - 神戸 尊
二代目相棒。PMOの品質管理部門から特命係に送り込まれたスパイ。 - 甲斐 享
三代目相棒。ダークナイトとして密かに不具合を仕込む。 - 冠城 亘
四代目相棒。法務部にいたが、現場に興味がある、ということで特命係に配属へ。
■ありそうなシーン集
- 各部長陣が集まって話をするけど、全員自分の出世しか考えていない
- 開発部隊 or テスト部隊が失態(外向けには「オンスケで進んでいます」と言っておきながら、内部では膨大な遅延が発生しているとか)をもみ消そうとして、それを杉下が明るみにしようと奮闘する。けど結局上層部が蓋をする。
- 伊丹「なんで特命係がテストケースのレビュー会に出てるんですかね?ここにあなたたちの席はありませんよ」
- 構成管理の米沢さんから、裏でこっそりソースコードを横流しして見せてもらったりする。
- 角田「暇か?」
- 会社としての利益を考えるPM小野田と、開発対象の品質を追及してぶつかり合う杉下。
- 伊丹「なんで特命係が不具合報告しているんですか?おとなしくしていてくれませんかね」
- 角田「暇か?」
■結論
設定が頭の中に溢れすぎて、既に命題からかけ離れていってしまっていますが、本題に戻ります。
観察力、洞察力が鋭い杉下は、きっと何をやっても、"最強のテスター"にはなりそうではあります。しかし、Q(品質)を追求するばかりに、C(コスト)と、D(納期)の考えを度外視しそうな危険性をはらんでいます。
また、彼が活躍するには、あまりにも会社がブラック。早く転職したほうがいいでしょう。