この記事は、ソフトウェアテストの小ネタ Advent Calender 2019 4日目の記事です。
前の方(ブロッコリーさん)の記事はこちら。
どうも、ポケモンのソードを買って3歳の娘とプレイ中のオムそばです。
主人公の服装や、ポケモンのニックネームなど全て娘に決めてもらってます。
最初のポケモン「ヒバニー」のニックネームは"うさぎ"になりました。
今回はテスト実行管理者から見て、実行者に注意してほしいと思う点をいくつかあげてみました。
■例の件
実行者「この前見つけた不具合の件ですが...」
管理者「ごめん、それ何の件?」
テスト実行者が、テスト管理者に相談にあがるときに、よく見かけるやり取り。
注意してほしい点は、管理者は実行者のことを四六時中見ているわけではありません。
実行者のコミュニケーションラインは、大抵の場合、管理者との一対一の線しかありません。
それに対し、管理者のコミュニケーションラインは、配下にある各実行者との線や、管理者の上の立場にいる人との線というように、一対多の線になっています。
管理者とて人間です。数日前のことは忘れていきます。
コミュニケーションラインが多ければなおさらです。
管理者が自分との会話を全て覚えていると過信せず、具体的な言葉に置き換えて話しかけましょう。〇〇画面で××になった件、とか。
■古(いにしえ)のメモ
結果:OK
備考:不明なエラーが発生したため、要確認。
備考欄にある、いつ書かれたかわからない不穏な記述。
この結果はOKが先で、さらに確認が必要なのか?
それとも確認した後でOKとしたのか?
この記述では全くわかりません。
結果を整理していく中で見かけることが多いのですが、実行してから日にちが経過した後で聞いても、本人が忘れているケースがままあります。
こういったものがテスト終盤で掘り出されると目も当てられません。
"いつ誰が記述したか"や、"確認の結果を追記する"など意識して行いましょう。
■私がルールだ
結果:OK
備考:手順の3番ができなかったため、別の操作に置き換えて実施し、OKとした
テスト手順は、その過程も含めて意味があることが多いです。
手順や期待値の曲解、こういったものは決して自己判断で結論を出してはいけません。
テストケース通りにいかない場合は必ず管理者、もしくはテストケースの作成者に確認を取りましょう。
なお、このパターンはわかりやすく備考欄に記載してありますが、備考欄に書かずに、別の操作に置き換えて実施するケースも、よく見かけます。
これは後日、別の人が同手順でテスト実施して不具合が発生した時に、ヒアリングしてようやく発覚します。
大抵の場合、大きな問題に広がります。なぜなら、テスト結果が一切信用できないものになるからです。
曖昧なものを曖昧なまま進めるとろくなことになりません。
確認を取らなければ、その決断をした結果の責任は、自分が背負うことになります。気をつけてください。
これらは私が10年テストの現場を見てきて、よく見かけるものをピックアップしました。
若い世代がやりがちのように思えるかもしれませんが、年齢問わず、どの世代でも、これらの問題を引き起こしているのを見かけます。
テスト実行者の方が、この記事を見て、よりよいテスト実行ができるようになっていれば、幸いです。