どうも、積み本が10冊くらい溜まっているオムそばです。
でも今やってるのは過去に読んだ本の読み返し記事を書くこと。
さて、今月は"読書の秋"と称して、私が持っている技術書の感想文を記事にしていきたいと思います。5冊分くらいは書きたい。
第四弾は「エラスティックリーダーシップ」です。
■どんな本?
チームを良い状態(自己組織化された状態)に導くにはどのようなリーダーシップをとったらよいか、チームをどうやって育てていくかが書かれた本。
チームのモード(自己組織化、学習、サバイバル)に応じたリーダーシップのタイプや、リーダーが知るべき考え方について書かれている。
■どんな人におすすめ?
- チームリーダー
- チームリーダーを目指す人
- チームのあるべき姿を知りたい人
■自分に響いたポイント
- チームには三つのモードがあり、それぞれに適したリーダーシップスタイルがある。
1. サバイバルモード:指揮統制型
2. 学習モード:コーチ/独裁者
3. 自己組織化モード:ファシリテーター - 各フェーズは、チームへの要求変化、要員増加などで遷移する(最終的な到達フェーズがあるわけではない)
- チームがサバイバルモードに突入した場合、そこから抜け出すために気を配るべきは「ゆとり時間を作ること」。ゆとり時間があれば、新しい技術の習得に時間を割け、学習モードに推移できる。
- ゆとり時間を作るには、タスクの整理・精査、リスクの確認、タスクにデッドラインを引き、そこまでに解決していく。
- 学習モードでは、谷を受け入れることを意識する。谷(何かを失う可能性があるために、踏み出すのに勇気がいる状態や、新しいスキルを獲得しなくてはならない状態)に直面していることを認識する。
- 言質を与えない言い方(今週中には終わらせたいです)ではなく、言質を与える言い方(今週中までに終わらせます)でコミットする。
- 自己組織化モードの時は、そのモードを促進させるために、クリアリングミーティング(うまくいってないこと、隠し持っている悪い感情、共有すべき事項などのチームが知っていること全てを明らかにするミーティング)を行うとよい。
- チームはプロダクトと等しい。チームリーダーになる際は、一度プロダクトのことを忘れ、チームを見る。「プロダクトはあなたのチームと同じくらい良いものになる。」チームの行動によってプロダクトの品質は決まる。
- 見守り、尋ね、敬意を示す
- 行動は言葉よりも雄弁
本の後半では、"日本人執筆者による、リーダーシップで知るべきこと"も記載されており、様々な角度から、リーダーシップ論が語られている。リーダーとは何か、どう考え、どう行動すべきか、どう振る舞えば良いか、自分の中のリーダー像の形成に最適な一冊。