この記事は、ソフトウェアテスト Advent Calendar 2019 - Qiita 11日目の記事です。
前の方(yuki_shiro_823さん)の記事はこちら。
どうも、マックスレイドバトルを楽しんでいるオムそばです。
キョダイマックスの姿はメガ盛りのオムそばになります。
今回は、昨日の朝までは、QaTANや"その言葉、なんですか?"についての記事を書こうと思っていたのですが、サンタさんから早めのクリスマスプレゼントとして、難解なインシデントをいただいたので、急遽そちらに記事を変更することにしました。
■事象(何が起きたのか?)
弊社、メーラはOffice365のOutlookを使っています。
その弊社宛に、パートナーからメールが届きました。
内容は何のことはない、普通のメールなのですが、どうも最後の文章がおかしい。
それがこちら。
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御覧のように、「し」と「く」の間に、URLらしきものが埋め込まれているのだ。
これについてパートナーに問い合わせたところ、不思議な回答が。
パートナー「いや、別にこっちで見ると普通だけど?」
???
いやどう見てもおかしい。
と思ったが、すぐさまパートナーからキャプチャが送られてきて、確かにそれを見ると、「よろしくお願いします。」と書いてある。URLは埋め込まれていない。
さらに混乱することに、Outlookでも、メールの一覧表示では、普通に表示されるのだ。
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その後、色々と調べてみると、以下のような事実がわかった。
- 送信元はGmail
- なぜか「し」と「く」の間に見えないハイパーリンクが埋め込まれていた。
- ソースは以下のような形になっていた。
<div>以上、よろし<span></span><a href="http:///" target="_blank"></a><span></span>くお願いします。</div>
■結末
解析を進めた結果、本件はGmailで特殊な操作をすると起きる事象であることがわかった。
手順としては以下の通り。
- Gmailの本文に、適当なハイパーリンクを作成する
- そのハイパーリンクの文字列を全文カットする(backspace等で削除してはだめ)
- カットした状態でメールを送信する
正確には、手順2の時点で、すでに事象が発生している。(見えないハイパーリンクが埋め込まれている)
どうやら、Gmailは、カットした際に、文字列とリンクを完全に削除するわけでなく、リンクの残骸が残るようだ。
<a href="http://xxx">ほげほげ</a>
となっているところを、カットした際に、「ほげほげ」の部分だけ抜き出してしまっていると。そうすると、以下のような残骸が残る。
<a href="http://xxx"></a>
※見た目上は何もない。
Office365で同様の手順を実施してみたが、再現しなかった。
マイクロソフトは削除と同じ動きになっているようだ。
久々に、見たこともない事象にぶち当たり、興奮しながら事象の切り分けをしていった結果、こんな時間になってしまった。
さて...この事象、これはGoogleに報告すべきなんだろうか?