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役割を超えて作業してもらうことにより発生するリスク

どうも、あつまれ動物の森で借金を背負いながら無人島生活をしているオムそばです。
今の借金は198,000ベルです。

 

さて、今回は、チームの中で役割を超えて作業してもらうことにより発生するリスクについて書いていこうと思います。
主にチームのリーダー向けの内容です。

 

■役割超えは諸刃の剣

チームで作業していると、同じ役割だとしても、メンバーの実力や、参画時期によって作業レベルが違ってくることがよくあります。
メンバーの実力が役割に満たないと、同じ役割の中でも、実力のあるメンバーがフォローするなど、よくあることかと思います。
チームを支えるリーダーとしては、そういったフォローしてくれる存在や、本来その役割ではない作業を受け持ってくれる存在、いわゆる"役割以上の仕事をしてくれるメンバー"は、とても助かる存在だと思います。
しかし、この役割超えに関しては、大きなメリットがあると共に、いくつかのリスクをはらむことを、リーダーはしっかり認識しておく必要があります。

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どこのチームでも一人はいる、チームのエース。


 

■考えられるリスク

・離任リスク
 - 周りよりも作業してるのに、報酬が周りと一緒で不満を持つ
 - 作業が集中してしまい、稼働負荷がかかる

・役割崩壊リスク
 - 善意で助けているつもりがいつの間にか当然のように扱われ、本来の役割と
   優先度が逆転し、結果、本来の役割が疎かになる。

・単価上昇リスク
 - 外注している場合、役割を超えて作業させている場合、当然その作業に
   見合った額が要求される。

 

■リスクに対する対応例

リスクに対する対応すべき内容は、チーム事情によって変化するが、いくつかの対応例をあげておきます。

・容認
 - 期間が短く、一時的な作業であればこの判断は有効。ただし、
   長期化しそうな場合は、以下の回避や軽減策などで早めに対処することが必要。

・回避
 - 役割変更をする。
 - 今まで役割を超えて作業していたものを、明確に役割の中に盛り込む。
 - 本来その作業をやるべき要員に再割り振りする。

・軽減
 - 役割を超えた作業の一部を切り出し、再配分する。もしくは、
   一時的な特別報酬を与え、労う。
 - 正当な評価(他と比較して高い評価)をする。
 - 常に感謝を伝え続け、負荷がかかっていることを理解していると明確に示す。

 

出来るメンバーに甘え続けて、メンバーが辞める時に困らないよう、リーダーは常に備えておくことを意識しましょう。