どうも、憧れの沢渡さんとガッチリ握手できて感無量なオムそばです。
ブログ書いててよかった。
さて、今回は「倉貫義人 × 沢渡あまね トーク&ワークセッション」に参加してきましたので、そのレポートをあげたいと思います。
字が上手い。
「新しい組織・働き方のあり方」について、ソニックガーデンの創業者である倉貫義人さんと、本ブログでも何冊か紹介している問題地図シリーズの著者である沢渡あまねさんが2時間好き勝手に語る、非常に有意義なイベントでした。
管理ゼロで成果はあがる ~「見直す・なくす・やめる」で組織を変えよう
- 作者: 倉貫義人
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2019/01/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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マネージャーの問題地図 ~「で、どこから変える?」あれもこれもで、てんやわんやな現場のマネジメント
- 作者: 沢渡あまね,白井匠
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2018/08/07
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以下、聴講した際に取ったメモを載せます。
■"良い管理"と"悪い管理"の具体化について
- ソニックガーデンにそもそも"管理"は存在しない。
(これは後述で出てくるが、マネジメントは存在する) - 良い管理は、本来価値にフルコミットする仕掛けを作るもの。
悪い管理は、"ごっこ遊び"。管理職が管理風を出すためにやるもの。 - 管理の英訳は3つある。「Management(やりくり)」「Control(統制)」「Administration(事務執行)」。
- 悪い管理の例で、半年ごとの目標面談で、"目標を達成するように調整をかけたり、管理者が決めた閾値内に収めるように調整するような行為"は、本来の「部下に目標を立ててもらい、自己を高めてもらう、気持ちよく仕事をしてもらう」目的から外れている(管理ごっこになってしまっていることが多い)。
■本音を言わないメンバーたちについて
- 本音を言わないのは、6つ要因がある。
- 勇気がない
- わざわざ言わない
- 言語化できない
- 気づかない、気づけない
- いっても無駄(無力感)
- 得しない - 本音を言ってもらうためには、「手を変え」「品を変え」「景色を変える」
- "肯定ファースト"が大事。話し始める際は必ず相手を肯定する。
- 相手に本音を言ってほしいなら、まず自分から本音を言うこと。
- リーダーは弱音を見せてもいい、というか見せるべき。完璧超人はまぶしすぎる。
■論じてばかりで実行されないについて
- よくあるのは、出てきた議題を上にエスカレーションした結果、上で長い時間検討して、結論が下に降りてこないケース。
- 自分たちの手から離れたものは、基本放っておくべき。もしも論じてばかりが自分たちだった場合は、すぐ実行に移せばいい。
- 現場のリアルな困りごとを言語化し、上にエスカレーションすることも大事。また、その際は相手に響くキーワードを使うとよい(これをやるといくら儲かるとか)。
- 他部署にエスカレーションする際は、〇〇部署宛、と考えると行動しづらくなるため、〇〇部署の誰々さんに対して話に行く、とすると、相手が部署ではなく人になるため、行動しやすい。
- 提案(こうすべきだ!)よりも、相談(こうしたいんだけど、力を貸してほしい)の方が意見は通りやすい。
■外の世界を知らない井の中の蛙たちについて
- 放っておけばいい。自分は人を変えることはできない。ただ、目の前で変わっていく人(自分)を見せれば、その人は変わるかもしれない。人を変えることはできないが、人が変わる瞬間を作ることはできる。
- 自分が成長実感を持つこと。また、ロールモデルを社内/社外に見つけて、快感設計をすること。
- 発信は美徳、コラボレーションは命。
正直、倉貫さんの管理ゼロ理論は、サンドウィッチマンのゼロキロカロリー理論くらい無茶な話だと思っていましたが、聞いてみると、目的、行動に一貫性があり、確かな理論があって大変驚き、感銘を受けました。
また、沢渡さんのトークを始めて聴きましたが、本そのまんまでした。正確には、沢渡さんがそのまんま問題地図シリーズの本になっているなという印象を受けました。
素晴らしいトークセッションありがとうございました!
また、主催の西舘さん、素敵なイベントを開いていただき、ありがとうございました!
ではまた。