ボドゲを愛するテスト屋さん

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Backlog World 2019 参加レポート①

どうも、実況ツイートをし過ぎて妻に怒られたオムそばです。

 

JBUG主催の、Backlog World 2019 というイベントに参加してきました!
去年と同様、プロジェクト管理や、チームマネジメントに関する知見を広げるため、参加しました!今年も去年同様に収穫の多い一日でした!

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今年の会場は"Room1"と"Room2"と"Room3"の3つに分かれており、去年同様それぞれ別々のセッションが開かれる形式でイベントは執り行われておりました。
参加者は事前に何を聞くべきか、タイムスケジュールとにらめっこして、自分の予定を立ててから、イベントに参加します。

 

今年は以下の8つのセッションを聴くことにしました。

  • Room1:基調講演「田舎の木材工場で起きた奇跡」と、その後。
  • Room2:「連絡版」が支える、Backlog嫌いなクライアントとのコミュニケーション
  • Room2:小さなチームの全員マネジメントな日常
  • Room2:Backlogでわかる炎上の見分け方、消し方
  • Room2:カスタマー・リレーションとエンジニアを繋ぐBacklog
  • Room2:"男女不問?!"女性脳を活かしたプロジェクトマネジメント
  • Room2:できるだけシンプルにしたいプロジェクトマネジメント~通りすがりのエバンジェリストがみてきた20年、その瞳は何をみる
  • Room2:LT大会②

なお、Room3 では、スポンサーブースがあったり、APIもくもく が行われておりました。
 

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株式会社サイダスさんのAIによる目標管理システム banto

 

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株式会社テンタスさんの...ギョウザドロップス(本当は本物の餃子を焼きたかったんだけど会場から許可が下りなかったらしい)。

 

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去年楽しませてもらった、"プロジェクトテーマパーク"も、素敵なパッケージに進化していました!

 

基調講演「田舎の木材工場で起きた奇跡」と、その後。  西 武史(株式会社DIFFEASY)

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本セッションでは、GoodProjectAword 2018 で最優秀賞を受賞した株式会社diffeasyの西さんが、受賞したプロジェクトのその後について、講演されていました。
以下、講演時のメモ。

  • 自己紹介。西武ファンの父親に名付けられたが、福岡ホークスファンである。
  • GoodProjectAword を受賞するとどうなるのか?
    ⇒新聞にたくさん載る。そのため、知名度が各段にあがった。
    ⇒採用でも「ヌーラボは難しそうだからdiffeasy受けました!」という素直な青年を採用することができた(!?)
  • 田舎の木材工場で起きた奇跡について。iPadでシステムを作りたいと顧客の社長から言われた。ただ、その会社の社員はほぼガラケーで、平均年齢48歳の人たちだった。
  • まず「何をやるか?」から決めていった。現場での徹底ヒアリングと、お客様側に担当者をつけるなどして、現場に寄り添った形で要求分析を行った。
  • 見えてきた課題:設計図面の管理が大変(家1軒につき500枚)。風で飛んで行ったり、なくしたり…。その課題をなくすために、ペーパーレス化した。
  • スマホ慣れしていない社員が大半であったため、画面メニューも簡略化した。
  • 導入したところ、紙の設計図面はなくなり、すべてタブレットになった。
  • 後日工場に行ったら、工場内に大スクリーンが…。自分たちで調べて改善したらしい。
  • 副次効果として、社内のベテランと若手が、スマホ操作を軸に交流したり、提案や意見が活発化した。
  • 社長「我々がこの先、いくらでも変化できると思えるきっかけを作ってくれました」
  • この奇跡が起きたその後。新工場が去年完成した(日本最大規模)。
  • 旧工場の5倍の広さであり、現在はFacetimeでやりとりしている。また、超かっこいいホームページができていた。
  • システムは今でもなくてはならないものとして使われている。
  • IT化によって何が変わったか?
    ⇒残業時間の大幅減
    ⇒技術の蓄積・オンライン共有により、作業が人に依存せず、従業員増に対応でき、リモートワークが可能になった。
  • なぜうまくいったのか?
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  • PMとは何か?
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ITのあるべき姿を体現したような、まるで映画のような、そんなお話でした。
最も印象に残ったのは、システムを提供した後に、ユーザが自分たちで工夫し、より良い方向に改良していったところです。
iPadに出る図面を見やすくするために、自らiPadスタンド(写真右下)を作ったり、工場内に大スクリーンを用意して、全体に共有できるようにしたりと、ユーザが自ら考え、創意工夫してシステムをより使いやすくしていくなど、見事な自律型組織が形成されていました。
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次回は昼食からイベント中盤までのレポートをお届けする予定です。
記事はこちら。

teamomusoba.hatenablog.com

 

ではまた。

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