どうも、もっと仕事をうまくさばきたいオムそばです。
自分が抱えちゃう癖を直さねばなぁ…。
前回に引き続き、JBUG主催の、Backlog World 2019 というイベントのレポートを書いていきたいと思います。
backlogworld2019.jbug.info
前回の記事はこちら。
■"男女不問?!"女性脳を活かしたプロジェクトマネジメント 粟生 万琴(株式会社エクサウィザーズ)
本セッションでは、女性脳(男性/女性という性別の話ではない)を活かしたプロジェクトマネジメントについて、講演されていました。
以下、講演時のメモ。
- 名前が珍しい粟生(あおう)さん。決め台詞は「またあおう(粟生)!」
- 会場内で、PMやっている人は20%くらい。
- マネジメントに必要な3要素とは?
⇒理論、ツール、体制
⇒時間・納期、資源、スコープ・品質 - マネジメントコストの9割はコミュニケーション。
- 男性脳と女性脳の違い
- ただ、違いがあると思ったが、よく調べてみると「脳の性差はない!あくまでも個人差!」という説もある。。。
- 女神的リーダーシップ(書籍)はマネジメントに向いている。
女神的リーダーシップ 世界を変えるのは、女性と「女性のように考える」男性である
- 作者: ジョン・ガーズマ、マイケル・ダントニオ,ヤマザキマリ,有賀裕子
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2013/11/28
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
- 男性型/女性型の特徴について、左が男性型の特徴、右が女性型の特徴。
- 男性型のマネジメントをすると、メンバーに怖がられる。
- 女神的リーダーシップにある、マネジメントに必要な3要素。
⇒計画性、表現力、合理性(いずれも日本人が苦手だと言われている) - プロジェクトマネジメントでは、男性/女性 などのステレオタイプを取り払い、コミュニケーションを大切にすることが重要。(プロジェクトに関わるメンバー全員が互いの人間関係を大切にすること)
男性型、女性型の特徴、できるだけ特性に合った人員配置をする際に、一つの参考情報として認識しておく必要があると感じました。
■できるだけシンプルにしたいプロジェクトマネジメント~通りすがりのエバンジェリストがみてきた20年、その瞳は何をみる 長沢 智治(エバンジェリズム研究所)
本セッションでは、仮面ライダープロジェクトマネジメントをいかにシンプルにするかについて、講演されていました。
以下、講演時のメモ。
- 本セッションでは、ツイートが画面にリアルタイムに流されました。以下のような感じです。
- PMI Japan Capter 20周年なので、過去20年を、平成仮面ライダー20作品目と共に振り返ることに。
- 2005年頃。ソフトウェアが今までにないくらい増えた。また、ユーザーとのやり取りが増えてきた。
- 2010年頃。スマホが普及し始めた。
- ソフトウェアがないものを探す方が難しい時代になってきた。
- ソフトウェア以外の現場でもアジャイルが導入し始めてきた。
- フィーチャーフォン時代の邂逅
- 多機能になる -> 膨大な要求 -> より膨大な要求変更(写真)
- ソフトウェア開発は、「設計活動」。生産活動ではない。
- スマホの邂逅(画像が気になって内容が頭に入ってこない)
- 発想が変わってきて、要求はブロックするのではなく、受け入れる、整理する、変更に対応できる体制を築く。(例えばBacklogに登録していく)
- プロジェクトマネジメントの虚構と現実
- 預言書:ウォーターフォール、未来日記:アジャイル
- 預言書の特徴:これから起きることが全てわかる。経験したことがあり安定している。大きな事を書くのが得意
- 未来日記の特徴:これから起きることを書く。経験しておらず試行が必要。検査と適応をしていくしかない。大きな事を書くのは大変。
- 預言書によるマネジメント。QCDS(正直初めて知りました)。基本的にS(スコープ)は変わらず、調整する際はC(工数)かD(期日)を伸ばす。
- 未来日記によるマネジメント。QCDS。調整する際は、C(工数)とD(期日)は変えず、S(スコープ)を調整する。
- どっちがいい、正しい、ではなく、現場に合っている方を選択する。
- マネジメントにおいて、統制型マネジメントと自律型マネジメントがある。日本は統制型マネジメントが多い。
QCDSの考え方(ウォーターフォールとアジャイル)は初めて知りましたが、非常に納得感のある構造でした。また、時代の変化と共にマネジメントに求められる要素が変化していく様を追体験することができました。
聴講者に銃を向ける講演者(左)と、聴講者にライダーベルトを嬉しそうに見せる講演者(右)
今回はお話できませんでしたが、平成仮面ライダーについて、今度是非お話してみたいなと個人的には思いました。
■LT大会②
LT大会①は聞けませんでしたが、LT大会②は聴講できました。
以下、講演時のメモ。
- LT1:副業エンジニアもBacklogでプロジェクト管理しよう!
- 皆さん、副業していますか? -> チラホラ。
- Backlogは副業するうえでとても便利なツールである。
- 副業の困りごと1:メンバー同士の稼働時間が把握できない
- 副業の困りごと2:実装イメージのズレが発生する(時間が空いてしまうことが多いため)
- 副業の困りごと3:Backlogの使い方が浸透しない
- 最適な情報共有の仕組みが必要である
- そのままにしておくと...土日徹夜、急ピッチで開発してリリースとかになってしまう
- 最適なやり方を模索した結果:月末にメンバーの来月の稼働可能時間を確認
- 課題の棚卸を月末のMTGで実施し、要件、期限を担当者が記載する。
- Backlogの使い方が浸透しない部分には、ちょっとずつ慣らしていく。簡単なワークショップ形式で慣れさせる。
- これらにより、情報がBacklogに集約された。プロジェクトがより自分事のように感じられた。
- Backlog は副業プロジェクトを効率よく進めるための最適なツールのひとつである - LT2:大規模スマホアプリ開発のためのコミュニケーション
- 担当チームの取り巻く環境:10名規模のチームを横断的にマネージャが見ている状況。開発はAPIやWebサイトの開発している人がいて、全体で100人規模。そのため、チーム間で調整する事柄や、自チームへ決まり事を浸透させることが重要になっている。
- 使っているツールは、Backlog, slack, Github。
- Backlogはユーザ管理、プロジェクト管理が手軽。また、エンジニア以外の人も操作しやすい。ただ、難点として、管理するものが多くなると、何百と通知がくることになる。その結果、管理サイドの人が見なくなる。メンバーもチケット見てくれない。
- なので、Slackで周知する。ただ、Slackも、流れてしまうため、最終的にはGithubのIssue管理に入れるようになった。
- 人によってコミュニケーションに気に掛ける場所、空間が異なる。
- ロケーションや属性に合わせて使い分けることが重要。 - LT3:副業時代のプロジェクトマネジメント
- 副業を始める前に、まず課題の抽出と分析を行った。その結果、副業チームの距離感を詰める方向となった。
- チームマネジメント:個々のモチベーションとパフォーマンスの最大化をする。また、マネジメントにあたっての意識として、「バランス感覚」を持つことが大事である。
- プロジェクトマネジメント:MTGを実施。コミュニケーション設計:コミュニケーションはタスクから生まれ、タスクはプロジェクトから生まれる。 - LT4:オイラ大地の愛するBacklog
- とにかくBacklogの感謝と愛をただただ伝えるだけのLT。
- Backlogの新機能が出ればSlackが湧く!
- Backlogの調子が悪いときは悲鳴をあげる。でもユーモアが好き。
- APIも大活躍!
- Backlogの思いを社内に聞いたら、予想以上の反応!
- 要望:ガントチャートで前後関係が欲しい。特定の行動に対する検索が欲しい。
■懇親会
懇親会では、こーんなおいしい料理(画像)や、プロジェクトテーマパークの二次抽選(じゃんけん大会)など、最後まで非常に楽しいセミナーでした!
最後は少し駆け足になりましたが、これで私のBacklogWorld 2019 のレポートを終わります。去年に引き続き、今年もためになる話が目白押しの、最高のお祭りでした!
次回も絶対に参加したい!
唯一の心残りは、プロジェクトテーマパークを手に入れるチャンスが二度あったにも関わらず、私のボドゲ信仰心が足りなかったせいか、入手できなかったこと。。。
まぁ販売されたら普通に買うからいいんですけど。。。
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