どうも、11月の土日の予定が着々と埋まっているオムそばです。
暇な日があると、つい予定を入れたくなっちゃうんだ。皆も一緒にやってみようよ!
さて、今月は"読書の秋"と称して、私が持っている技術書の感想文を記事にしていきたいと思います。5冊分くらいは書きたい。
第ニ弾は「問題プロジェクトの火消し術」です。
■どんな本?
「プロジェクトをいかに失敗させないか」ではなく、「悪化したプロジェクトをどのように立て直すか」に焦点を当てた本。
悪化兆候の感知、問題定義とプラン策定、支援と承認の獲得、実行とコントロール の4章節で構成されており、それぞれに具体的なアクションが書いてある。
■どんな人におすすめ?
- PM、PMO
- マネジメントコンサルタント
- 組織長、及びそれを目指す人
- 炎上PRJに関わっている人
■自分に響いたポイント
- リカバリーが必要なPRJは以下のいずれかが当てはまる。
1. トラブルの本質的な問題が特定できない
2. 問題を収束させるための目標や解決策が見いだせない
3. 目標や解決策に対してリカバリープランが立てられない
4. プラン通りに体制が動かない
- 悪化の予兆を感知するためには、管理指標を追跡する表面的な観点と、メンバーの不満やユーザーからのクレームなどの表層には表れない現象による感覚的な観点の2軸を見る。
- リカバリープランは問題・要因リストを作り、関係者と目標を合意した上で、解決策を選定し、プランに組み込む。
- ユーザーから合意を得るためには、泣き落としはもう通用しなくなってきている。対立構造を生まずに問題を認識してもらい、ユーザー自らが落とし所の優位さを認識するように話を進めていく。(機能の絞り込みに同意できないのはなぜか?どのような基準で反対の主張をしているのか?などを質問する)
- リカバリープランの際、リカバリーチームの中に、否定的な発言を乱発し現場のトーンに悪影響を及ぼす問題児がいた場合は、放置すると振り回されるため、切るべき
- リカバリーチームはできるだけ自発的、自律型のメンバーで構成する。
本の内容としては、具体例が非常に多く、書いてあることがイメージしやすいです。
また、初期調査の項目リストや、プランニングシートなど、少しカスタマイズすれば即座に活用可能なものも中にはあり、燃えている現場に直面している人達に刺さる本だと思います。